LandXMLファイルと都市計画の3D化


こんにちは。
突然ですが、LandXMLというフォーマット形式ってご存知ですか?
多分、知らない方がほとんどでは?

このサイトではあまり扱っていない、情報技術分野の話題を今回は取り上げてみたいと思います。

1.映像技術の発展

最近、ネットの映像の大衆レベルでの高度化が目に見えて進んでいるように感じます。
画像から動画へ。
2次元(2D)から3次元(3D)へ
もちろん、もっと前からあったのですが、誰でも簡単に扱えるようになってきたのは最近な気がします。

実は土木インフラを根幹とする都市計画の分野でも3D化はどんどん進められています。
そこで今回、都市を計画するにあたり、その基本たる土地の形を図る”測量”や”道路計画”のためのデータ規格【LandXML】について触れたいと思います。

2.XMLとは

その前に、そもそもLandXMLの規格のもとになっているXMLについては、みなさんご存知ですか。
一時期話題になったので聞いたことある方も多いでしょうが、知らない方のために簡単に説明します。

XMLとは Extensible Markup Language の略で、1998年にW3C(World Wide Web Consortium)により勧告された比較的新しい言語です。多様な情報を”情報の意味”と”情報の内容”に分けてテキストで記述する言語で、HTMLに比べてプログラム上でのデータが扱いやすいという特徴があります。

XMLのメリットとしては、

  • ブラウザから使える
  • 誰でも簡単に扱える
  • プログラムからデータが扱いやすい

などが挙げられます。

反対にデメリットとしては、

  • 検索に引っかからない
  • HTMLに比べて作成に手間がかかる

といったところでしょうか。

現状XMLはウェブページ作成に利用されることが多いと思われますが、ウェブページ作成のみに利用を制限されるものではございません。
例えば、地図データをXML形式でいインターネット上に公開することにより、その地図データを各ユーザーが別々のプログラムで利用することが可能です。

3.LandXMLとは

土木測量業界におけるオープンなXMLデータ交換フォーマットとして2000年1月にアメリカにて提起されたXMLデータフォーマットがLandXMLです。開発主体は官民の参加した国際的なコンソーシアム LandXML.org(後にOGCに引き継がれた)です。
Windowsのメモ帳などでも閲覧可能なテキストファイルのためソフトウェアに依存しません。まあ、もともとXMLですから当然ですね。
日本では、国土技術政策総合研究所(NILIM)が平成25年に「LandXML1.2に準じた3次元設計データ交換標準(案)」というものを発表し、各開発ソフト会社間で互換性ができるだけ失わないように提言しています。
この中では、例えば、LandXMLに存在する項目はデータ表現方法を規定することとし、存在しない項目についてはFeature要素で項目を追加しデータの表現方法を規定することとしています。
ただ、こういうことって日本国内だけでやっていると、どんどんガラパゴス化していってしまう気もしますけどね。

LandXMLの要素は16個あります。
せっかくの機会なので、全部挙げてみます。

LandXMLの要素
No 要素名 説明
1 Units 単位
2 Coordinatesystem 座標系
3 Project プロジェクト名と説明
4 Application アプリケーション名
5 CgPoints 座標点
6 Alignments 中心線系および横断形状
7 GradeModel 勾配モデル
8 Roadways 道路構成要素の集合
9 Surfaces 地形モデルのサーフェイス
10 Amendment 改訂履歴
11 Monuments 基準点情報
12 Parcels 区画データ
13 PlanFeatures 計画機能
14 PipeNetworks 配管網
15 Survey 測量データ
16 FeatureDictionary 拡張したフィーチャ辞書

4.Open CIM Forum

最後にちょっと、実際に日本でLandXMLに対応しているソフトについて。

ただその前に、Open CIM Forum。この組織、2014年4月から国土交通省の提唱するCIM(Construction Information Modeling)を推進するための組織として活動を始めました。このOpen CIM Forumの中にLandXMLサブワーキングというのがあるらしいです。
このOpen CIM Forumのメンバーは15社。

  1. 福井コンピュータ(株)
  2. 川田テクノシステム(株)
  3. オートデスク(株)
  4. (株)建設システム
  5. (株)ビーガル
  6. (株)ビッグバン
  7. (株)フォーラムエイト
  8. (株)エムティシー
  9. (株)ニコン・トリンブル
  10. (株)トプコン
  11. JIPテクノサイエンス(株)
  12. (株)シビルソフト開発
  13. (株)コンピュータシステム研究所
  14. (株)ピースネット
  15. アイサンテクノロジー(株)

まあ、名だたるソフトベンダーばかりです。

で、これらの会社が作っている製品(TREND-ONE、SiTECH 3D、AutoCAD Civil 3D、Revitなど)がLandXMLに対応しているというわけです。

うーんなんだかなぁ。結局いろいろ手が回る大企業が自分たちの都合のいいように”標準”を決めているようにしか思えません。

—いつも最後まで読んでいただきありがとうございます—